メキシコ グアダラハラの世界遺産の一つオスピシオ・カバーニャス!
オスピシオ・カバーニャスは18世紀後半から19世紀にかけて建設された、かつての孤児院および病院の複合施設で、その歴史的な建造物と芸術が評価され1997年に世界文化遺産に登録されています。
その名前は当時グアダラハラ管区に任命されたホアン・クルス・ルイズ・デ・カバーニャス(Juan Cruz Ruiz de Cabañas)に由来し、20世紀後半の1980年まで家のない子供たちを多数受け入れる施設として機能していました。
そしてこのオスピシオ・カバーニャスの見どころのひとつが施設内の教会内部に描かれた絵画。メキシコの画家ホセ・クレメンテ・オロスコ (Jose Clemente Orozco)により描かれた躍動感があり巨大な壁画や天井画に圧巻させられます。
今回はたくさんの観光客が訪れる世界遺産のオスピシオ・カバーニャスをみなさんにお伝えいたします。
グアダラハラのセントロに位置するオスピシオ・カバーニャスですのでセントロ周辺の観光をするのにもアクセス抜群!西側のカテドラル教会の観光を皮切りに少しずついろいろなところを見ながらここオスピシオ・カバーニャスまで来るルートがお勧めです。
オスピシオ・カバーニャス前はちょっとした広場のようになっており、銅像のアート作品も置かれています。
というのも、オスピシオ・カバーニャスは1980年よりカバーニャス文化協会として美術や工芸などのグアダラハラの文化の発展に貢献してきており、美術館や博物館としての機能を持ち合わせています。
入場には80ペソ≒430円(1ペソ=5.4円換算)が必要でした。
早速入場しましょう。
入場して最初に正面に見えるのが、おそらく施設内の教会と思われます。
後ほどここに来た時にわかるのですが、ここで巨大絵画を見ることができるのですが、今は順路に従ってここから右へ進みます。
施設内はまさに美術館。たくさんのアート作品が展示されています。
私が今回訪れた時は多数の要素を重ね合わせたような立体感があるアートが主に展示されていました。
続いてホセ・クレメンテ・オロスコの絵画がある教会へ。
入った瞬間、静寂さを感じますが、それとは対照的な壁画が見えてきます。
そして頭上へ視線を上げると見えてくる天井画。
南側から北側を見た天井画
北側から南側を見た天井画
見た瞬間鳥肌が立つような威圧にも似た躍動感がある絵画。
ホセ・クレメンテ・オロスコが1939年に完成させたというこの絵画が100年近くたった今も、鮮明にみることができる歴史も感じることができます。人間の苦しみを多く描いた彼のその作品は、みただけでその当時のメキシコの混沌とした様子を想像することができます。
この施設自体もゴシック様式の建築で、非常に歴史あるものです。
芸術作品や絵画に目がいってしまいがちですが、その外装も美しいので是非ゆっくり見学してみてください。
メキシコ グアダラハラの世界遺産オスピシオ・カバーニャスをご紹介しました。
みなさん是非お越しください。
それでは良いメキシコ生活を!!