ユネスコの無形文化遺産、メキシコのマリアッチを楽しもう

メキシコといえば人々は情熱にあふれ、歌やダンスが好きなお国。

私がメキシコに駐在してから、そのような国民性を感じることが多々ありました。

そんな体験の一つがメキシコのマリアッチ(Mariachi)です。

マリアッチとは、一般的にメキシコの伝統的な衣装をまとい、ギター、バイオリン、トランペットなどの楽器を手にメキシコの音楽を演奏する楽団の総称です。

メキシコの人々は誕生日や記念日、思い出の日などに大切な人に向けてマリアッチの演奏をたのみます。

私が2年間メキシコにいた感覚では、マリアッチによる演奏はとてもロマンチックなことで、大切な人やイベントに向けて敬愛の表れとして贈る楽団といった印象です。

観光地などは大切な人と行く機会が多いからでしょうか。市街地にはマリアッチが特に多く、街のいたるところで演奏を見ることができます。


写真はすべて世界遺産グアナフアトの街中での様子ですが、昼も夜もマリアッチでいっぱい。

中には大勢でマリアッチと一緒に合唱をしている人たちも見られ、街中は活気であふれています。


また、彼氏が彼女のためにマリアッチの演奏をプレゼントする光景を良くみるのですが、マリアッチはその2人の周りを取り囲み、2人のためだけに演奏をしてくれます。

人であふれている市街地の真ん中でマリアッチによる演奏が始まるので、注目度もバツグン。

日本人からしたら恥ずかしい!と思ってしまうところですが、メキシコの人々にそんな気持ちはありません。ロマンチック、もしくはある種のステータスとして本当に楽しんでいる様子がわかります。


そんなメキシコ人のロマンチックさを感じたある日の体験。

真夜中に寝室で寝ていると、急に隣の家の玄関前から音楽が聞こえてきました。24時くらいだったと思います。

私は慌てて起き上がり寝室の窓からそちらを見てみるとそこにはマリアッチの人たちの姿が。

そして一人の男性がいます。

しばらくすると家から女性が出てきて、なにやら驚きと感動している様子。

おそらく、彼女の誕生日に彼氏がマリアッチのサプライズをしていたようです。


このような光景を私は何度かメキシコ生活で見たことがあります。


こんな情熱的な光景は日本で見ることができませんし、私はこのようなメキシコ人が好きです。

メキシコ人は愛に対してオープンな性格で、街中でも普通に恋人同士のキスやハグを見ます。

このような人間性からか、マリアッチのような文化が長く人々に愛されてきているんだと思います。


大切な人に愛を表現する性格、日本人も時には見習いたいものですね。


それでは良いメキシコ生活を!!