1月の第二月曜日は日本の成人の日。

今年はコロナ禍での成人の日となるため、各自治体成人式の開催ができなかったり大変な状況なのではないでしょうか。私の成人式は街のホールで開催されたのですが、その日は小学校や中学校の友達と久しぶりに会うことができて、良い思い出になったことを覚えています。ああいった直接人が集まるような場が我々にはとても大切で、今年はそういった場を体験することができない新成人のみなさんにはとても残念な年になりそうです。

私は現在メキシコに駐在していますが、メキシコには成人式はあるのでしょうか？

メキシコでは18才が成人とされ、この年からお酒を飲むことができます。

メキシコでも18才になった時にお祝いはされるようですが、日本の成人式のように大々的に行われるイベントは女の子が15才になった時。この日が女の子が大人になる日としてメキシコではその子のためだけに慣例的・伝統的に大きなパーティーが開かれます。

15才になる子を「Quinceañera」キンセアニェラと呼び、パーティーは「Fiesta de Quince años」フィエスタ デ キンセ アニョスと呼びます。スペイン語でQuinceは数字の15、Añoは年を意味します。

このパーティーで女の子はドレスを着て、メイクアップをして、かわいい・美人な大人に生まれ変われる一大イベントであるため、メキシコの女の子は小さいころからこの15才のパーティーに憧れて育ちます。

当日のパーティーもこの子がまるでお姫様になったかのように、中心となりもてはやされます。

そして、この日は特別なダンス「Vals」を踊ることになります。

女の子はこの日のために同年代の男の子を何人か選び、この男の子達がバックダンサー兼パートナーとなって踊ります。女の子一人に対して、多い時は10人以上もの男の子パートナー。かなり前から練習するようで、構成だてられたダンスを見ることができます。

そして最後にはお父さんとダンスしたり、といった流れになります。

また、このパーティー以降大人になるという意味で「最後のおもちゃ」をもらうことができます。わたしが参加したイベントでは女の子がぬいぐるみをもらっていました。

そして乾杯といった、日本でもお馴染みのイベント。実際にはほんの少しだけアルコールが入っていたと聞きました。

この15才のイベントは女の子だけのイベントだそうで、男の子はありません。

18才になるときに、お祝いをする程度だそう。

それにしても女の子一人のためにこんなに大きなパーティーを開くメキシコの文化には驚きました。

みなさんも招待された時には是非さんかしてメキシコ文化を体験してみてください。

それでは良いメキシコ生活を！！