メキシコの1月6日は三賢者の日「Dia de los Reyes Magos」

1月6日は三賢者の日「Dia de los Reyes Magos」

メキシコ中のショッピングモールやスーパーマーケット、CMなどで三賢者が出てきて国民にとても浸透しているイベントなのがわかります。

この日はみんなでイエスの人形が入ったパンを食べたり、子供たちがプレゼントをもらえる日なのだそうです。

でもなんで?なぜパンを食べたりプレゼントをもらえたりするのでしょうか?


イエス生誕時のエピソードからはじまったカトリック伝統の日

イエスが生誕した当時、三賢者は神の息子であるイエスを拝みたかったそうで、神はそんな彼らにベレン(Belen)の星を追いかければイエスに会うことができると伝えました。

彼らがその星を追いかけイエスに会うことができたとき、彼らは崇拝しているイエスに贈り物をしました。

それが黄金、お香、没薬です。そしてそれが1月6日だったのです。

これらの言い伝えから、メキシコでは1月6日は三賢者から子供たちがプレゼントをもらえる日として人々の伝統になっているのです。

子供たちは慣例的にこの日が近づくと手紙に欲しいプレゼントや願いを書き、それを風船にくくりつけ飛ばすのだそう。そして親はこの日のためにプレゼントを買って準備をしています。

メキシコにはアメリカからきた12月25日のサンタクロースの文化も少なからずあり、1月6日の三賢者のプレゼントもあるから親御さんたちは苦労しているそう。家庭によって、三賢者の日しかプレゼントをあげないところもあれば、両日あげるところもあるようです。


パンは三賢者の王冠を、パンの中の人形はイエスを表している

1月6日は「Rosca de reyes」と言われる楕円形の形をしたパンを食べることも慣例になっています。

このパンを食べるという伝統はヨーロッパカトリック発祥のようです。

イエスが生誕したその当時、王は三賢者にイエスがどこにいるのかを尋ねました。

なぜならイエスは人々に強い影響を与えるため、王にとっての脅威と考えイエスを殺そうと考えたからです。

しかし、もちろん彼らはイエスの居場所を教えなかった。

そのため、どの子供がイエスか知る由もない王は、街の子供たちを次々に殺し始めたのです。

三賢者はそんな王からイエスを隠し守り通したのです。

パンの楕円形は三賢者の王冠を現した形です。この形は始まりも終わりも無い神の愛を表しているようです。

そしてパンの装飾も王冠に埋め込まれた宝石を表しています。

パンの中に隠されたプラスチックの人形はイエスを表しており、殺されないためにイエスが隠されていたことを象徴しています。

直径30cmくらいはあろう大きなパン半分くらい食べたところでフィギュアが2人分でてきました。かわいい。

おそらくパン全体で4~5個のフィギュアが入っていると思われます。

そしてこれを当てた人は聖母カンデラリアを敬う2月2日にメキシコ料理であるタマレスを準備するという慣例があります。


三賢者の日が近づくとスーパーマーケットやパン屋さんはの王冠のパン「Rosca de reyes」の販売で大忙し。多くの家庭や会社などでもこのパンを食べるイベントが開かれているので、この様子も納得です。


なんでだろう?と疑問だったイベントも、発端を聞いてみるとその国の文化も知ることができておもしろいですね。みなさんも1月6日はメキシコ人といっしょに王冠のパンを食べてみましょう!


それでは良いメキシコ生活を!!


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。