簡単調理!メキシコの国民食ホワイトポソレを自炊苦手な駐在員が作る
日本のお味噌汁のようなメキシコの国民食ポソレ(Pozole)。
とうもろこしと鳥もしくは豚で作られるスープなのですが、これがほんとうにおいしい!そしてこのとうもろこしは日本で良く食べるような柔らかく甘いあのとうもろこしではありません。メキシコのポソレで使用するコーンはもっと大きく歯ごたえがあって、これがおいしい!はまりました!
おいしすぎていつでも自分で作って食べたいと思い、今回メキシコ人にポソレの作り方を教えてもらい、私自身作ってみました。調理方法は簡単!料理が苦手な私でもおいしいものを作ることができましたので、ご参考いただければ幸いです。
メキシコにはホワイト(白)・レッド(赤)・グリーン(緑)など各色のポソレがあるのですが、今回私が作ったのは一番簡単なホワイトポソレ。
ポソレ作りのために必要な食材は以下です。すべて適量で、、、
- とうもろこし
- 鶏肉
- 玉ねぎ
- ニンニク
- タイム (Tomillo)
- ローリエ 月桂樹 (Laurel) 月桂樹
- マジョラム (Mejorana)
ポソレ用コーン
メキシコの国民食ですからコーンはスーパーマーケットに行けばどこでも確実に手に入れることができます。メキシコではタコやトルティーヤなどコーンが主食のひとつでもあるため、とにかく安い。1kgたったの32ペソ≒170円(1ペソ=5.2円換算)だから、毎日このスープが主食代わりでもいいくらい。
5.タイム、6.ローリエ、7.マジョラムは香りづけのためのハーブですが、これも国民食のポソレの食材とあってスーパーマーケットにこの3種類がセットになった状態で売っています。しかもこれだけの量のセットでたったの11ペソ≒60円。
それではさっそく調理を開始していきましょう!調理順に説明していきます。
①コーンを水で煮込む
乾燥はしていないもののコーンは購入したままですと、かなり硬い状態です。
そのため水で煮込むことが必要なのですが、その前にコーンをざっと洗いましょう。
鍋に水を張りお米と同じように水が濁らなくなるまで何度か水を替えながら洗っていきます。
水がおおよそ透明になるまで洗い終わったら再度水を張り、そこに臭み消しのための玉ねぎとニンニクそして塩を加えて煮込みます。煮込み時間は1時間以上必要になりますが、もしご家庭に圧力鍋がある方は使用すると調理時間を短縮できるかと思います。
購入時1kgあったコーンは水を吸い膨らみますので、煮込み後の体積は1.5倍から2倍くらいになっています。さすがにこの量を1回のスープに使用すると多すぎるので、半分は冷蔵もしくは冷凍保存しておきましょう。
次回使用時には煮込み時間がほとんど必要ありませんので、時間がある時にコーンの煮込みだけやっておくのもいいですね。
②鶏肉スープを煮込む
コーンを煮込みながらでも良いのですが、スープ本体作りを進めましょう。
水を張った鍋にコーン以外の必要な材料すべてと塩を入れて煮込み開始です。こちらも玉ねぎとニンニクは臭みけしが主な役割ですので少量しか入れませんが、玉ねぎ大好きなひとはたくさん入れてもらってももちろOKです。
こちらの煮込み時間は基本的に鶏肉に火が通るまででOK。
30分ほどして、煮込みが完了したらコーンを加えてポソレの完成です。
鶏肉の油が気になる方は事前に鳥皮部分を除去してから煮込んでください。
③ポソレのトッピングを準備する
メキシコの国民食ポソレはトッピングしながら食べるのがメキシコ流。私も大好きなトッピングを準備します。
今回のトッピングは以下4つ。
- オニオン
- レタス
- セラノ唐辛子(Chile Serrano)
- レモン
メキシコ人はとにかく唐辛子が大好きです。
そのため、スーパーマーケットにもいろいろな唐辛子が売っています。
左下がハラペーニョ
その右隣りが今回使用したセラノ
上段中央はハバネロ
今回使用するセラノ唐辛子(Chile Serrano)は細かくして生で食べるような時に適していて、メキシコの象徴でもあるハラペーニョ唐辛子(Chile jalapeño)よりも小さく辛い唐辛子です。
上の写真はスーパーマーケットの唐辛子コーナーですが、左下の濃いグリーンがハラペーニョ唐辛子、その右隣りの薄いグリーンがセラノ唐辛子になります。
かなり辛いですので、初めての人は様子を見ながら使用しましょう。また、素手で調理した後に注意したいのは、その辛味成分は手を洗ってもなかなか取れなこと。その手で目や鼻などの粘膜をこすった日には痛くて涙が止まらなくなります。
④ホワイトポソレをいただきましょう
準備ができたらスープ皿に盛りつけていただきましょう。
このスープの主役はコーンと鶏肉。たっぷりと盛り付けていただきます。
ハーブは食べませんのでお皿には盛り付けません(見た目的には盛り付けてもいいかなぁ)。
冒頭にもいいましたが、私がこのスープにはまった理由がこのコーンの食感。菊根をもう少し硬くしたような食感で、お味も菊根に似ているかも。日本のコーンのような強い甘みはありませんが、鶏肉スープと相まってほんとうにおいしいんです。
トッピングもお試しください。
私はオニオンとセラノ唐辛子が大好きですので、多めに入れながらいただいています。
メキシコ人はレモンをたくさん入れて食べるのをよくみます。やっぱりレモン大好きなんですよね。
トッピングは人それぞれですので、例えばパクチーを入れてもいいですし、逆にトッピング無しでもいいですし、みなさんの好みのトッピングを考えてみてください。
コーンの煮込み時間は少しかかるものの、調理方法はとても簡単で誰でも間違いなくできるポソレ。
大きな鍋を持っている人であれば①のコーンの煮込みと②の鶏肉スープ作りを同じ鍋で作っても問題ありません。また鶏肉は豚肉に変えてもらっても問題ありません。
メキシコ人に牛肉でもいいの?と聞いてみましたが、それは「ポソレ」では無いみたいです。
また場合によっては味がすぐになじむコンソメスープを入れる場合もあるようです。
私がもっともおすすめする簡単おいしいメキシコの国民食のポソレスープ。みなさんも是非作って味わってください!
それでは良いメキシコ生活を!!